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自分の字、個性とは?

#自分の字,個性

どんな字が書きたいですか?

「字がうまくなりたい」「○○に認められる作品を作りたい」とか思っている人、実は多いのではないでしょうか?「認められる作品」はおそらく「認める人」が存在します。もしそうならば、「認めてくれる人」の物差しで、書道に取り組むことになりますよね。もちろんそれが、尊敬する人だったり、自分の目標とする方向性に位置する人であれば、いいような気もします。「うまい字」というのは、誰が判断するのでしょうか。「自分」の場合は、いいと思いますが、「自分以外の人」の場合の方が多いような気がしませんか?

自分の書きたい字を書こう

僕は、うまくなるというよりも、自分の字を書きたい。そう思っています。みんなと同じことをしていても、個性というものはにじみ出てくるものです。でも、そもそもどうしてみんなと同じことをするのでしょうか。中国日本の古典には、多くの作品が存在します。僕が考える書道のおもしろさは、書の古典を基盤として自分自身を見つけていくことだと考えています。その数多くある古典から、何を選択するかが、個性を発揮する一つ目のキーポイントでなければならないと思います。

まず、どれにしますか?

書体には、篆書・隷書・楷書・行書・草書とあります。

泰山刻石 金石
篆書(泰山刻石)
乙瑛碑 褒成
隷書(乙瑛碑)
九成宮醴泉銘
楷書(九成宮醴泉銘)
蘭亭序
行書(蘭亭序)
初月帖
草書(初月帖)

どの書体を選んだとしても、その中には、数多くの古典があります。ここでは、隷書の五つの古典を例として紹介します。

礼器碑 
礼器碑(156年)
賢良方正残碑
賢良方正残碑(115年)
開通褒斜道刻石
開通褒斜道刻石(66年)
石門頌
石門頌(148年)
曹全碑
曹全碑(185年)
張遷碑
張遷碑(186年)

これはほんの一部です。後漢の石碑だけでもいくつあるかわからないし、そのそれぞれに特徴が異なります。もちろん、分類することは可能で、実際に分類されることもよくありますが、一つ一つに個性があるように思えてなりません。そして、近年前漢時代の木や竹に書かれた簡牘(木簡や竹簡)を入れると、隷書の歴史的な資料は、無限大と言いたいくらいの量になっています。

どの書体、どの時代をとっても、何年かでおわるような量ではないでしょう。印刷技術が発展して、今では、どんな資料も印刷本を手に入れることができるようになった時代です。書道の世界を十分に満喫してください。

たくさんの資料を見て、本当に「これなら一生懸命に取り組めそうだ」と自分で思えるものを選ぶことができれば、個性の形成にとって大きな助けになると思います。

ひとつ決めたあとは、実際に臨書をしていくわけですが、あくまでも自分主体で臨書活動をすることが大切です。これは、本当はとても簡単なことなのですが、実際は、けっこう難しくなっています。次回(三角関係?)、そのことを説明したいと思います。

資料について

日本にも多くの書道関係の出版社があります。僕の本棚にも、二玄社・雄山閣・天来書院・木耳社などなど、たくさんの出版社の本が並んでいます。いろんな出版社の本を見てみてください。

ここでは、荒金大琳編集の本をいくつか紹介します。興味のある方は覗いてみてください。

このほかにも、1冊1000円で手に入る資料もあります。古典の資料の横に荒金大琳の臨書も掲載されています。原本と見比べながら、新しい発見をしていくこともできると思います。

身近の書道をしている人の本棚を見せてもらうのもいいでしょう。本屋さんや学校の図書館や地域の図書館にも書道の本はたくさん並んでいます。皆様が、数多くの本に出会い、より多くの書道の資料と出会うことを望んでいます。本ホームページにおいても、皆様に多くの資料を提供できるように努めてまいりますので、一緒に書の道を歩んでいきましょう。

この記事の著者

荒金 治

1974年3月18日生まれ。父である書家荒金大琳に師事。大分県別府市出身。別府大学を卒業後、中国北京に留学する。北京語言学院で中国語を学び、北京大学での本科(学部)・修士課程を経て、北京師範大学で博士号を取得。これまでに、別府大学、別府市立別府商業高等学校、北京語言大学で教鞭をとった経験があります。書道について思考してきたことを、言葉にしていきたいです。

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