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臨書について(2)

前回は、100点満点の臨書を紹介しました。でも、臨書にはいろんな方法があります。どんな方法でもいい。とにかく臨書をしよう。臨書の中で自分の時間や自分の空間を見つけていきたいです。

同じ字を何回も書くというのは、時間の余裕や心の余裕が必要だと思うときもあります。そういう時は、ただ写すようにどんどん書いていくということもおすすめです。1分しかないときでも、1字は書ける、1枚は書けるといった具合で、毎日筆を持つ時間を作ってみましょう。

そう書いていると、僕の場合は、時々、「この字もっと書けるようになりたいな」とか、「これはどんな意味だろう」とか思ってしまい、その字に時間を使っていくことになります。時間の使い方、臨書のしかたは本当に自由だと思います。自分の方法を見つけてみてください。

もちろん、気分によっても方法は変わるので、いくつか試してほしいです。もし、私はこうしているというのがあれば、コメントしてください。いろんな臨書の方法を僕も知りたいです。

僕は今のところ、理想の形は一応ありますが、その時の状況に応じて、1字に時間をたくさん使ったり、どんどん読むように次の字を書いていったり、その時の状況に合わせながら、あまり頑張らなくてもいいような状態で臨書に取り組めるようにしています。集中して静かなところで書くときもありますが、ドラマを見ながら書いたりするときもあります。音楽もいいですよね。墨も、僕液を使ったり、墨をすったり、いろんな墨を混ぜてみたり、といろいろです。鉛筆で臨書することも結構多いです。(それを硬筆というのかはよくわかりませんが、、)紙もいろんな種類の紙に書いているし、書いている文字の大きさもバラバラです。

僕が臨書をしている目的は、昔の人に少しでも近づきたいという思いからかもしれません。もちろん、作品に生かしたい、もっとうまくなりたいなど、いろんな理由があっていいと思います。

どんな形であれ、臨書をしていくことが大事だと思っています。皆さんはどう思いますか?

この記事の著者

荒金 治

1974年3月18日生まれ。父である書家荒金大琳に師事。大分県別府市出身。別府大学を卒業後、中国北京に留学する。北京語言学院で中国語を学び、北京大学での本科(学部)・修士課程を経て、北京師範大学で博士号を取得。これまでに、別府大学、別府市立別府商業高等学校、北京語言大学で教鞭をとった経験があります。書道について思考してきたことを、言葉にしていきたいです。

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